👼「パパ、今日はどんな高さ?」
👨「180cm」
👼「rinちゃんは?」
👨「95」
👼「ママは?」
4歳になった息子が毎日毎日聞いてくる
その理由が判明した
今回は時系列に沿って対話式で記録を残してみようと思う。
(登場人物:👼=rinちゃん(息子)👨=パパ(秋鐘))
始まりは成長痛だった
成長痛で夜になると膝が痛くなる息子
👼「痛い痛い!成長しちゃう!」
👨「痛いってことは寝る時間なんだよ。普通は寝てる間に身体が成長するから痛くないんだけど、起きてると痛いんだよ。早く寝な。」
抱っこでお散歩に出かけて寝かしつけた。
後日、また成長痛で痛がったので抱っこで散歩。
👨「いつも20:00過ぎると痛くなるね。これからは痛くなる前に寝られると良いね。」
👼「そうだね。成長しちゃうと痛いもんね。」
寝た。
成長って何だろう??
早く寝ようと頑張ってくれるようになり、パパも抱っこの散歩で協力。
眠りにつくまでお話しながらブラブラ散歩。
👼「成長すると大きくなるの?」
👨「そうだよ。rinちゃんは赤ちゃんだったのに今は赤ちゃんじゃないでしょ?ずいぶん大きくなったね。」
👼「rinちゃんはもう赤ちゃんじゃないね。赤ちゃんは可愛いもんね。」
・・・
👼「パパも赤ちゃんだったの?」
👨「そうだよ。パパもママもみんな赤ちゃんだったけど成長して大きくなったんだよ。」
👼「へ〜、凄いねー」
寝た。
パパはどんな大きさ?
数字が大好きな息子なのである日こんな質問が出てきた。
👼「パパはどんな大きさ?」
👨「身長かな?180だよ」
👼「えー‼️凄いじゃーん‼️100凄いねー!!rinちゃんは??」
👨「95」
👼「ギャハハハハ🤣」
・・・
👼「rinちゃんも成長したらパパの大きさになるの?」
👨「そうだよ」
👼「えーー!!凄いねーー!!」
寝た。
大きくなるってどんなこと?
靴のサイズが合わなくなって新しい靴を買った。
新しい靴を無邪気に喜ぶ息子。
👼「こんなに速く走れるよ!凄い!?」
その日の夜
👼「どうして靴が小さくなっちゃったの?」
👨「靴が小さくなったんじゃなくてrinちゃんが大きくなったんだよ。」
👼「成長したから大きくなっちゃったの?そしたら靴が入らなくなったの?」
👨「そうだよ。どんどん成長して大きくなってるんだね。」
・・・
👼「パパの大きさは?」
👨「180」
👼「rinちゃんは?」
👨「95」
・・・
👼「ふ〜ん」
寝た。
毎日大きくなったらどんな大きさになっちゃうの?
👼「rinちゃん成長してるからもう95じゃないかもね。」
👨「そうかもね。96になったかもね。」
👼「パパは?どんな大きさ?」
👨「パパは180で変わらないよ。」
👼「え~?でもちょっとだけ大きくなったかもよ?」
👨「パパは成長しないんだよ。rinちゃんもパパになったら成長しなくなるよ。」
・・・
👼「rinちゃんはパパになるの?」
👨「そうだよ。みんな赤ちゃんから始まってパパになるんだよ。」
・・・
👼「ふ~ん」
寝た。
どうして成長しなくなるの?
👼「rinちゃんの大きさは?」
👨「計ってみようか。・・・やっぱり95だね。」
👼「なんだ~95か。パパは?」
👨「パパは180。変わらないよ。」
👼「パパはもう大きくならないの?」
👨「そうだよ。むしろどちらかというと小さくなっていくんだよ。」
・・・
👼「えーーーーー!!小さくなってどうなるの!?」
👨「そうだなぁ~。最後は消えてなくなっちゃうかな。」
・・・
👼「消えちゃったらどうなるの?」
👨「そうだなぁ~。また赤ちゃんからやり直しになるのかもね。」
👼「ふ~ん。」
寝た。
輪廻転生
👼「赤ちゃんが大きくなるとrinちゃんになってパパになるよね。」
👨「そうだね。」
👼「パパは小さくなって消えて赤ちゃんになるの?」
👨「そうかもしれないね。そしてまた成長してパパになるのかな。」
・・・
👼「ふ~ん」
寝た。
生と死
👼「ママに聞いたらパパは小さくならないって言ってたよ。消えないってことだね。良かったね。」
👨「あはは!消えちゃうまで小さくならないよ。変なこと言っちゃったね。でも少し小さくなるのは本当だよ。」
・・・
👼「でもパパの大きさ変わってないよ。」
👨「パパのパパも180だったけどだんだん小さくなって170になったんだよ。だからパパも少しずつ小さくなって170になるし、rinちゃんはパパになったら180になるんだよ。」
・・・
👼「パパにもパパがいたの?」
👨「そうだよ。rinちゃんが生まれる前に死んじゃったから会ったことはないけどいたんだよ。」
👼「死んじゃうって何?」
👨「昨日メダカが死んじゃって一緒に土に埋めたでしょ?最期まで元気に泳いでたけど急に死んじゃったね。それを寿命って言うよ。」
👼「あ~、そういうことかぁ!」
・・・
👼「パパもママも死んじゃうの?」
👨「そうだよ。生きてるものはいつか必ず死んじゃうんだよ。だから生きてる時間で何をすべきか考えて、大切にしてなきゃいけないよ。」
👼「わかった。」
👨「パパとママは大切なrinちゃんを育てるために生きてる時間を使うって決めてるよ。rinちゃんはいっぱい遊んでいっぱい学びな。そのためにはいっぱい寝なきゃダメだね。」
👼「うん。」
・・・
👼「パパとママが死んじゃったら悲しいじゃん。」
👨「そうだね。だから生きてるうちにいっぱい遊ぼう。ママを悲しませたり疲れさせたら生きてる時間が勿体ないよね?ママにはいつも笑ってて欲しいね?」
👼「そう思う。でもママには毎日 I Love You (hug) してるけど、パパにはしてないから可哀想と思う。」
👨「あはは。大丈夫だよ。言葉にしなくてもお互いに想ってればそれで良いの。」
・・・
👼「ふ~ん。」
寝た。
パパとママという世界の理
👼「rinちゃんは成長するとパパになるの?ママにはならないの?」
👨「rinちゃんは男の子だからパパになるんだよ。それじゃぁ誰がママになると思う?」
👼「わかんない。」
👨「rinちゃんがパパと同じくらい大きくなったら自分でママになる人を探すんだよ。ママと同じくらい素敵な人を見つけてね。」
👼「わかった。」
👨「素敵な人を見つけてお互いに素敵だなぁと思ったら結婚っていう儀式をして一緒に暮らすようになるよ。そしたら神様が結婚のお祝いに赤ちゃんをプレゼントしてくれて、そしてrinちゃんはパパになるんだよ。」
・・・
👼「ふ~ん」
寝た。
心の成長
👼「パパ、今日はどんな高さ?」
👨「180cm」
👼「rinちゃんは?」
👨「95」
👼「ママは?」
毎日同じ質問を繰り返し、同じ答えを言う日が続いている。
そして毎晩新しい切り口で問いかけがある。
身体の成長という1つの概念から世界の理を学び取っていたのであった。
自分が成長するのに比例してパパとママは小さくなり死に近付いていく。だから毎日変わっていないことを確認してホッとしつつ残念にも感じているらしい。
生きるということを考え、生きている時間を大切に使おうという心に結びついてくれたら嬉しく思う。
■エピローグ
こんなショッキングな話を4歳児にするのは良くないのかもしれません。
好奇心に応えつつ、反応を見ながら慎重に話を進めたつもりですし、息子なりに納得している様子でした。
この話の後、成長痛で痛がることが無くなりました。(今のところ)
平気な様子ですが心のケアはこれまで以上にしっかりしていくつもりです。
保育園でお友達に言ったら泣いたり怒ったりする子もいるから教えたらダメだよ🙅♂️という事も伝えました。「そんな事言わないよ!🤚」とビックリしていてこっちがビックリ😅
いつか親の背中がとても小さく見える日が来ることを楽しみにしながら筆を置きます。
最後までお付き合い頂きありがとうございました。
息子が出した結論・第三の道 (2021/06/19追記)
息子なりに実験して考察を繰り返して独自のロジックを生み出したようです。
考察①:大人は成長が止まり、小さいほど成長が早い ⇒ 成長率はお菓子を食べる量に比例している
考察②:パパは小さくなり、ママは小さくならない ⇒ I love you を言った回数に依存している
結論
👼「パパ、今日はどんな高さ?」
👨「変わらないよ。180cm」
👼「たくさん I love you 言ったから小さくならなかったね!これからも沢山言ってあげるね!」
👨「植物に優しい言葉を掛けると元気になるって聞いたことあるよ。rinちゃんはその法則を見つけたんだね」
👼「rinちゃんの高さは?」
👨「もうすぐ100cmになるね!ぐんぐん成長してるね」
👼「もっといっぱいお菓子食べてもっと成長したいな!」
なんて都合の良い結論なんだ!!と思いつつも、
想像力のたくましさに感動してしまいました。
毎日毎日データを取ってエビデンスを積み重ねていく探求心にも感動です。
自分が成長するのに比例してパパとママは小さくなり死に近付いていく。
・自分が成長するとパパとママは死ぬ
・パパとママが元気なら自分は成長しない
このパラドックスに対して、第3の道
自分が成長でき、パパとママも元気でいられる方法
を生み出した。
そもそも、「第3の道は存在しないのか?」と疑問を持った時点で素晴らしい。
どちらの道も望ましくないが、どちらか選ばなければならないとき、
諦めずに第3の道を模索する人間に育って欲しい。