こんばんは。夫の秋鐘です(^ ^)ノ🔔
息子に国立小学校を受験させました。
結果は不合格。
誰の参考にもならないと思いますが、いつか自分で振り返りたいと思い記録しておきます。
国立小学校って?
全国の公立小が行う指導は戦後からずっと変わっていないわけではなく、時代に合わせて緩やかに変化し続けています。
しかし時代に合わせた教育が必ずしも良い教育効果を生むとは限らないことと、全国で足並みを揃えられるように一般化させる必要があるため、変化には時間が掛かります。
まずは全国に点在している国立小が新しい教育方法を試してみて、6年間でどのように成長していくのか評価し、良い所があれば一般化して全国の公立小に広める流れになっています。
つまり、上手く行ったことだけを集めた安心安全で質の良い教育を受けられるのが全国の公立小学校。普通教育に加えて時代の流れに合わせた新しい価値観の教育を受けられるのが国立小学校となります。
国立小学校は国の教育に関わる重要な施設なのでそれに相応しい教員が選抜されている点に魅力を感じます。また、共に学び合う学友との出会いにも期待していました。
国立小学校の試験
国立小学校は、全国の公立小に成功した教育方法をおろすのが役割りなので、私立のように学力の高さはそこまで求められずどこにでもいる普通の子供で良いとされています。
ペーパー試験と行動観察の2つの試験があり、通過者の中から抽選で最終決定されます。
受験資格は『通学圏内に住んでいること』のみです。
受験の様子
ペーパー試験
ペーパー試験対策は過去問を使って5歳3ヶ月から始めました。1日1枚プリントをやるかやらないかくらいで様子を見ながらのんびり進め、本番までに全て自力で解けるようにはなりました。
、、、が、「問題を噛み砕き」「答えが分かり」「なぜそうなのか説明し」「解答を書き」「答え合わせをする」という手順を踏まなければ次に進められない息子の性質が邪魔をして本番はパニックになって泣き崩れてしまいました。
息子から聞いた本番の様子は…
パパと違って先生は何も説明してくれなかった。問題の説明をしてくれると思って待ってたら次の問題に進んじゃってもうわけがわからなかった。
説明も無いし考える時間もくれない。
みんなすぐに書くから鉛筆の音がうるさくて問題も聞こえなかった。(聴覚過敏)
準備不足で息子に辛い思いをさせてしまったなと猛反省しました( ; ; )
学校側の意図はさておき、受験者側のレベルとして問題を聞かなくても解答用紙を見た瞬間に答えを選べるようになっていないと周囲に圧倒されて実力が発揮できないようです。ただし、ペーパー試験がどの程度考査に影響を与えるのかは不明です。
「答えが分からなくても絶対に他の子の答えを見ちゃダメだよ。それだけは絶対にダメ。神様はしっかりチェックしてるからね。」
これだけ守れれば結果は関係無いと言い聞かせて送り出しましたが、帰ってきたとき息子から
パパが言った通りだった!最初に「他の子の答えを見ちゃダメ」って説明があったよ!
泣いちゃったけど見なかったよ!
この点は大いに褒めました(´;ω;`)
なんて健気!
泣くほどの重圧に耐えながら最後までやり切り、諦めず、頭を働かせ、不正に手を染めず。
この子のポテンシャルは計り知れない!学校側が見抜けなくても親としてしっかり教育していきたいと強く思いました(T ^ T)
行動観察
翌日の行動観察は楽しかったようです。終わった後はいろんな武勇伝を語ってくれました。最後に笑顔で終われたのは本当に救われました(;ω;)
しりとり、じゃんけん、モノマネ、折り紙などみんなで遊んで楽しかったと言ってました。
インターナショナルプリスクールに通わせていたので周りの子供達とずいぶん違いが出たようです。
しりとりで咄嗟に日本語が出てこなかったことに対しては
3回やって2回も答えられたよ!
うさぎの真似をする時全員が手を頭につけて耳を表現してる中息子だけが四つ脚でピョンピョン飛び跳ねていたらしく
自分だけが本物のウサギみたいだった!
これが自己肯定感か!( ゚д゚)
周りと比べたりせず、同調圧力や恥じらいなど微塵も感じず、今の自分に出来る精一杯が出せたかどうか。それだけを自分自身で評価する姿勢。
やはりこの子のポテンシャルは計り知れない。彼の長所を潰さないように育てていければ、人として尊敬すべき人物に成長していくはずだと確信しました(T ^ T)
試験を経て起きた変化
トラウマにはならなかった
気丈に振る舞ってはいたけど、やはりショックは大きかったようで数日経っても何度かフラッシュバックして試験中の理不尽さやパニックになってしまったことを話してくれました。
しかし、悪い思い出というより男児特有の武勇伝といった感じで、『現時点では敵うはずがない敵との戦い』『他の子供達は知らない凄い世界を経験してきた』と自慢話になっていました。
周囲の大人達がみんな残念な顔をせず「受験しただけで凄いよ!頑張ったね!」と驚いてくれたのが良かったと思います。
信頼関係が増した
「気分が乗らないならやらなくて良い」くらいの緩い学習でしたが、半年以上継続してきたことが本番に結びついた経験は大きかった気がします。
全部パパが言ってた通りだった!先に知ってたから何も困らなかったよ!
こんなことを興奮気味に何度も言ってくれました。
日々何となくやらされていたプリント、しりとり、折り紙には意味があって、もし何もやらずに受験を迎えていたら地獄そのものだったに違い無いと悟ったようでした。
学習意欲が湧いた
自分は『受験が終わったのでもう学習させる意味がない』と心のどこかで思っていました。
しかし息子は受験前にやりたがらなかった『季節について』など積極的に覚えようとしていろいろ質問や確認をしてくるようになりました。
やり残していたことを全部終わらせたいと中途半端なまま放置していた手作りリストをチェックし始めました。
『もう終わった』という大人の心情に反して、『ここから始まる』という子供の煌めきが物凄く眩しく見えてウルっとしました。
未来に向けて前向きに歩き出す
まず、息子が生まれた時から調べていた国立小を無事に受験できたことは夫婦共に良かったと思っています。やってみてダメだったので諦めが付きます。息子にとって辛い経験にならないか心配はありましたが幸い良い経験として昇華できそうです。
毎日の通学に使うはずだった往復40分を何か別のことに使わせたいと思います。ゲームでも漫画でもお絵描きでも好きなことに夢中になって退屈しなければ良い。
ランドセルも公立小は自由なのでマイクラデザインのものを調達しました。好きなものに囲まれて心穏やかに過ごしてもらおう。
GIGAスクール構想で買う予定だったノートpcが不要になった代わりにハイスペックゲーミングノートPCをサンタさんに頼みました。
サンタさんに頼みたいものが何も無いと言っていた息子が1ヶ月考えに考えた末お願いしたものが自分用のノートPC。
国立小の学校説明で一人一台自分用のノートPCを持つという所にキラキラした眼差しを向けていた息子の横顔を思い出し涙が溢れそうでした(´;Д;`)これまでマイクラの改造で親のPCを酷使してきた実績もあります。
国家がこれから取り組もうとしているインクルーシブ教育についてもグローバル教育についても、インターナショナルプリスクールで過ごしてきた息子は今の大人達が考える未来よりずっと先を歩んでいます。カリキュラムとして取り組む機会が無くなった代わりに、日々の生活の中で沢山の課題を見つけて一緒に考えていけたら良いなと考えるようになりました。
学習の記録などもPCを使って整理させていこう。
改めて気付いた息子の個性
今回のお受験を通して改めて息子の進むべき道を認識したような気がしました。
受験勉強のようにスピードが求められることには向いていないのでなるべく避けていく。
逆に長考が許される環境を積極的に模索していく。
新しく難しい事には積極的にチャレンジさせて行った方が学びが多く良い結果となる。
減点方式だと圧倒的に不利な人生になり自己肯定感が下がって行きそう。加点方式で評価される環境を模索して行く。
マイペースで趣味に没頭し続けられる良き人生を歩んでもらおう。
井の中の蛙
最後に。
今回のお受験を振り返って夫婦で共通の認識があり面白かったので記しておきます。
井の中の蛙大海を知らず
されど空の深さを知る
この言葉に集約されるな…と考えていたところ妻から
あの子は今まで小さな幼稚園の中しか知らなかったから自分が凄く賢いと思い込んでいたけど、今回の経験で知ってしまったんだよ。
圧倒的に優劣がある世界を。
負けず嫌いで地頭も良い子だから、知ってしまった以上これからいろんなことを考えて努力していくことになると思う。
だけどあの子の強みは1つのことに没頭できる集中力だよ。私達がそこを見誤らなければ誰も追いつけない高みに行けると思う。
今回の結果は残念だったけど教訓はあったよね。
以上が我が家のお受験体験記でした。
毎日息子のやる気を様子見し続けるSweet☆Home!
それでは次回もお楽しみに〜╰(*´︶`*)╯♡