こんばんは。
秋鐘です(*´꒳`*)🔔
回顧録連載5回目
■前回までのあらすじ
AM 6:00
自宅で破水
AM 6:15
病院とタクシーに連絡
AM 6:30
自宅にタクシー到着
AM 7:00
病院で診察。子宮口3cm。秋鐘一時帰宅。
PM 3:00
秋鐘面会に来る。琉偉陣痛に苦しむ。
PM 7:30
まだ子宮口4cm。ひたすらベッドで苦しむ。
PM 8:00
病室から分娩待機室に移動
PM 10:00
陣痛が来ると赤ちゃんの心拍数が下がるようになる。問題は無いらしい。
PM 11:30
まだ子宮口6cm。
少し歩いて陣痛を促進させることにした。 ←今ココ
■琉偉さん、菩薩と化す
PM 11:30
よちよち歩いては休み、歩いては休む。
無理は禁物。
AM 0:00
再びモニターを再開。
いきなり波形が乱れまくっていて、ナースコールを連打‼️
熟練ナース「あ〜、ベルトがズレてお母さんの心音拾っちゃってますね〜。」
NSTは心音を拾うマイクを妊婦のお腹に当てて、
ベルトで固定するんだけど、
胎児が暴れまくってベルトがズレてしまうと測定ミスしてしまうらしい。
3回ほどベルト位置を直してもらい、
胎児の心拍数が乱れても動じなくなってきた。
AM 2:00
陣痛が来ても胎児の心拍数が変化しなくなった。(130で安定)
秋鐘「これはベビ太郎、、、寝たな(笑)」
琉偉「そうかもね。赤ちゃんも一緒に頑張ってるよね。」
秋鐘「破水から20時間か、、、赤ちゃんの体力も心配だね。」
琉偉「24時間以内に絶対外に出してあげるからね。」
ここから琉偉さんが完全に覚醒した。
今までと呼吸の仕方が変わり、
悟りを開いたように薄眼で穏やかな表情を浮かべる。
琉偉「陣痛を怖がらない。陣痛を受け入れる。」
AM 3:00
陣痛の波が10分間隔で安定してきた。
ベビ太郎の心拍数が160に上がる。
秋鐘「あれ⁉️今度は心拍数が上がってきてる、、、大丈夫か?」
また心拍数が160まで上がる。
秋鐘「もしかして、、、陣痛の波とシンクロし始めた、、、??」
明らかに子宮の収縮に合わせて心拍数があがり、
子宮の緩和に合わせて心拍数が戻る。
間違いない!シンクロしてる!
秋鐘も一緒に呼吸を始めてみた。
ス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ハ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ハ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ス〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜、ハ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
琉偉「なんか、親子3人で初めての共同作業してるみたいね」
秋鐘「そうだね!ベビ太郎!一緒に頑張ろうな〜‼️」
AM 4:00
順調にシンクロを続けるベビ太郎。
破水から22時間。
陣痛周期7分。
そこにパニック障害を起こしてしまった妊婦が運ばれてくる。
妊婦「痛いー!!死ぬー!!腰が砕けるー!!もう産まれそう!!寒い!死ぬ!」
ナース「落ち着いて下さい!まだ陣痛来てませんよ!」
ベビ太郎がビックリしてNSTの波形が乱れまくる!
心拍数が下がってくる!
良い感じだったのに‼️
琉偉さんを見る‼️動揺してるのでは⁉️
そこには
穏やかな表情で薄眼を開けたまま、安定した呼吸を繰り返す姿があった。
全く動揺していない。
まるで菩薩そのものである
しかしベビ太郎は動揺しまくり、暴れてベルトがズレたのか、
心拍数が60安定になってしまう。
きっとベルトがズレて菩薩様の心拍数をモニターしてしまってるのだろう。
ナースコールでベルト位置を直してもらうように頼んだ。
すると、何やらたくさんのナースが来て旦那は締め出されてしまった。
AM 4:30
先生「赤ちゃんの心拍数が危険な状態です。
私達としては可能な限り自然分娩で出産させたいと思ってますが、
万が一を考えて緊急帝王切開と両面で準備を進めさせて下さい。」
秋鐘「赤ちゃんが無事ならそれで良いです!よろしくお願いします!」
琉偉 (もう帝王切開で良いです。)
先生「まだ帝王切開と決まった訳ではないです。出来る限り自然分娩にこだわりましょう!」
分娩室に運ばれていく琉偉さん。
祈りを捧げつつ待つ秋鐘。
続く
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毎日が大冒険なSweet☆Home!
それでは次回もお楽しみに〜
※p.s
この記事はパニック障害を非難したり高額な個室出産を推奨するものではありません。パニックになってしまったら「陣痛を怖がらない。陣痛を受け入れる。」と声に出して自分に暗示をかけ、意識してゆっくり呼吸して下さい。赤ちゃんもそれで安心出来ます。という事を主張したかったのです。これから初の出産を迎える妊婦さんは頭の片隅に置いてもらえると幸いです。